押印のコツ・お手入れ

朱肉を付けるコツ

綺麗に印章(はんこ)を押すために最も重要なことは、印面全体に朱肉をまんべんなく過不足なく付けることです。
また、印面の凹凸の上っ面だけに朱肉を付け、底の方に朱肉が入らないように心がけることも大切です。(綺麗に押せる事や長持ちに繋がります)
ですから、1回で朱肉を付けようとせずに(ムラができたり、底の方に朱肉が入る原因です)、軽くポンポンポン・・と印面の上っ面だけに付ける意識を持って朱肉を付け、印面を見て過不足なく朱肉が付いているか確認し、まんべんなく朱肉が付いていることを確認してから押印してください。

真っ直ぐに押すコツ

印面を直視して上下向きを確認して押印しても良いですが、より真っ直ぐ押印したい場合は、私の場合、鏡を使います。
鏡を押印する場所の上か下に置き、印面を鏡に映して向きを調整してから、向きがずれないようにして押印します。
(鏡を押印する場所の左右に置いてもよいですが、私の場合(経験上)横の動きより縦の動きの方が曲がりにくいです。)

押印時のコツ

捺印マットを使うことがベストです。無い場合は、机に紙を(コピー用紙くらい厚みの場合は10枚程度)敷いて下さい。
真っ直ぐ垂直に押せる方は良いのですが、大抵の方は(手前など)どこかに力が入ってしまい、濃い部分とかすれた部分が出てしまいます。
その場は、垂直に押した後に、印面の位置がズレないように、「の」の字を書くように(中心から手前、左回りで一周)力を加えます。
煌雅印(丸印)の場合は18㎜丸、15㎜角までは、印面が紙にピタッと付くように、印面が真っ平らになるように調整して制作しています。21㎜丸、18㎜角以上の場合は、中高になるように調整して制作しています。
数値はあくまでも目安で枠の太さや書体、印材によっても多少変えています。

押印後のお手入れ

印面に付いた朱肉は、ティッシュや布で丁寧に拭き取って下さい。ティッシュの切れ端や布の繊維が印面に付いてしまっていないかの確認も忘れずに。
朱肉の面にゴミが付いていないかも確認しましょう。(使う前より、使い終わった後、使っている途中の方が、ゴミが赤く染まらずに発見しやすいです)

ハードケースについて

煌雅印付属のハードタイプの印章ケースは、ソフトタイプに比べて外からの衝撃から印章(はんこ)を守ってくれます。
朱肉が入るタイプなど多くハードケースは、底側(下)とフタ側(上)で形状が異なります。
開けるときに、上下の位置を間違えると、印章(はんこ)が転がり、地面に落とす可能性が高くなります。
上下を見分け、上下を意識して開けることで印章(はんこ)の落下を大幅に防ぐことが出来ます。

底側は印章(はんこ)がピッタリ収まるため、開けたときに安定する。

上下の見分け方

画像のように、一方側が細くなっています。細い方が朱肉が入る方です。
左手にケースを持って右手で開ける場合は、細くなっている方を親指側にして持ち、右手で開ければ、底側(下)が手のひら側になり印章が固定されたまま開けることが出来ます。
左手で開ける場合は、細くなっている方を小指側にして下さい。